毎年恒例になっている母との初冬の旅、今年は母の行った事の無い土地に行く事にしました。
まともに日本海を見た事が無かったそうで、それでは冬の日本海も観に””そうだ、能登行こう!””という事になりました。
品川で待ち合わせ、母とは初の飛行機の旅。
能登には空港があるんですよ、羽田からわずか50分、ちょっとおしゃべりしているうちに着いてしまいます。
能登は遠いイメージですが、行こうと思えばビューンッと行ける場所なのです。
能登に行く目的は”輪島塗の椀”を探しに行く事。
日本伝統工芸の漆塗、数有る中でも唯一重要無形文化財に指定されている輪島塗をたっぷり堪能してまいりました。
輪島朝市
能登空港に到着したのは午前11時前、急いで輪島名物朝市に駆けつけました。屋台は店じまいを始めていましたが、なんとか滑り込みお目当ての珍味を購入する事ができました。
昼食”能登一”のロースかつ定食 お新香の他にもう一品が嬉しい、美味しかった〜♪
なぜ日本海まで来て”かつ”なのか、、やっぱり揚げ物が好き。。
そろそろ79歳の母 まだまだ元気です☀
朝市の屋台が店じまいをしてからの輪島朝市通りは、観光客もまばらになり静けさを取り戻し、屋台で隠れていた漆器屋さんが姿を現します。
桐本木工所さんのショップ ”輪島キリモト”
キリモトさんはもともと漆を塗る前の木地を作られていたそうですが、近年では漆塗りの行程まで手がけるようになり、都心で活動する新しい感覚のデザイナーとコラボレーションしたり、斬新な作品を生み出しています。
キリモト店内
そして朝市通りからもう一件ご紹介。
吉田漆器工房さんのショップ ”La Quarta”
こちらも素晴らしいショップ”La Quarta”さん、伝統的でシンプルな形をモダンに変換し蘇らせたような器達。全部こちらの漆器で食器を揃えたい〜!と思ってしまいましたが、輪島塗はその行程の多さからか、お椀一脚で1万円を下りません、食器は断念、その代わり素晴らしい菓子器と出会い連れて帰る事に。
桂の葉を模したお皿 和菓子以外にもケーキやおつまみ等を盛っても馴染みます
どの漆器屋さんに入っても、輪島塗が無数の行程を経て手間ひま掛けて出来上がる、大変堅牢でいて美しい塗り物である事を説明して下さいます。そこには伝統工芸への誇りと深い愛情が感じられます。
もう一つ皆さんが口を揃えるのは、高価な物だからとしまい込まず、お手入れも簡単なので、是非普段使いにして下さいという事。使えば使う程に強度は増し、味わいが生まれるのだそうです。
吉田漆器さんの美しくモダンな市松模様のお重とトレイ
旅行の余韻も冷めあらぬある日、再び吉田漆器さんの作品と会う機会がありました、東京のギャラリーで展示販売会をされるという事で早速行ってまいりました。
塗り師 吉田宏之氏と奥様 作家さんとお会いし器にも親近感が増しました
ステキなご夫婦です♡
わたしは二回目の能登でしたが、前回の感動も蘇り、暖かく思いのほか明るい能登の人と輪島塗にすっかり酔いしれてしまいました。。
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