高野山は壇上伽藍を筆頭に、わずか東西3km、南北1,5kmの中に100を超える塔頭寺院(支寺のような物)が密集する他に例を見ない山岳仏都です。
そこまでの道のりは長く、新幹線で大阪に出て、在来線を乗り継いで高野山の中腹まで行き、そこからケーブルカーで山を登り、さらにバスに揺られようやく高野山の頂きの街に到着します。
ずいぶん高く登ってきましたが、そこには確かに寺を中心とした”街”が存在していたのです。
バスの車窓から、金剛峯寺のある中心地に近づくにつれ徐々に寺が増え始め、その数の多さと厳粛な雰囲気に息を呑みました。
街には学校や役場、郵便局、銀行に商店など生活に必要なものは揃っていますが、その全ては寺の為に在るように思えました。
千手院前(金剛峯寺最寄りバス停)でバスを降りると、そこはもう空海が造った仏教の街、普通にお坊さんが闊歩しています。
一列にさっそうと街を行く層
信号待ちの層 足を揃え手を前で結び、こんな一瞬も瞑想し修行しているようです
お揃いのトートバッグがオシャレです
買い物をする層 ここは普通でしたね。。
地元のコンビ二もこんな構え
薬局もこんな感じ
酒屋もこんな 北大路欣也?若い。。時間が止まったようです
そしていよいよ金剛峯寺へ。
金剛峯寺主殿
工事中?と思いきやこのはしご、常設です。屋根の上には雨水を貯める桶がくくり付けられており、火災に備えているのだそう。
この寺は意外にも豊臣秀吉が亡き母の菩提を弔う為に1593年に建立された物だそうです、当時落雷による火事が多く、空海がいた頃の建物はおろか、秀吉の時代の物までほとんどが焼失しているそうで、そんな経験からこうした消化設備を整えたのでしょう。
現在のこの建物は1863年に再建された物のだそうです。
よく整えられた中庭
奥の庭 日本最大級の石庭なのだそうです 荘厳厳粛なムードが隅々までただよいます
見頃を迎えていたシャクナゲ
院内で頂いたお茶とお菓子 畳の縁の文様がレースみたいでステキです
この子を忘れてはいけません、高野山にもいました!ゆるキャラ””こうやくん””
名前にひねりがありませんが、お坊さんキャラではダジャれませんね。。
そしてこの街のもう一つの名物が宿坊、52院もの寺が営む宿があり、もともとは大部屋の雑魚寝だったそうですが、最近では高級旅館も顔負けのホスピタリティーや設えでそれぞれの寺が競っているようです。
この度私たちがお世話になった”不動院”
一般の宿と違う所は、お食事が精進料理という事、動物性の食材は一切入っていないのに物足りなさは感じませんでした、優しい素朴な味わいが忘れられません。。
夕食 品数豊富で意外とボリューミーでしょ♪野菜の天ぷらにごま豆腐、本家本元高野豆腐 アルコールもオッケーでしたよ♫
正直この街には驚かされました、山の上に取り残された最後の仏教都といったら良いでしょうか、、アクセスの悪さからか観光客もさほど多くはなく、世俗と切り離されてこそ信仰と街が保たれたのではないでしょうか。
翌日はいよいよ本丸、壇上伽藍と奥の院、、楽しみです♪
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